「地先の安全度マップ」(滋賀県における流域治水の取り組み)について

流域治水に関する先駆的な事例として、滋賀県の取り組みが挙げられます。

同県では、自宅などの自分が知りたい個所の浸水等に対する安全度を「地先の安全度マップ」として公開しています。

このマップは、県の防災情報マップの一つとなっており、さまざまな情報が一元的に整理されていて、とても見やすいものになっています。

2021年4月9日に、土木学会から、「豪雨激甚化と水害の実情を踏まえた流域治水の具体的推進に向けた声明」が提示されました。その中で流域治水の推進のためには「多段階リスク明示型浸水想定図」の作成を急ぐことが重要、とのメッセージが出されています。「地先の安全度マップ」はその先駆け的なものではないかと思います。

滋賀県の取り組みに関する内容や、地先の安全度マップの作成方法などは、下記のサイトや資料が参考になります。

  • 地先の安全度マップとは ~滋賀県の特色~
    NPOふるさと回帰支援センターWEBサイトより)
  • グリーンインフラ実践へ(第3回)滋賀県が先導する「流域治水」
    (日経コンストラクション  (752), 36-39, 2021-01-25,日経BP社)
  • 「中小河川群の氾濫水理解析に基づく地域防災力向上戦略の検討」
    (瀧ら、河川技術論文集、vol.25、2019年6月、79-84頁)
  • 「中小河川群の氾濫域における減災型治水システムの設計」
    (瀧ら、河川技術論文集、vol.16、2010年6月、477-482頁)
  • 「中小河川群の氾濫域における超過洪水を考慮した減災対策の評価方法に関する研究」
    (瀧ら、河川技術論文集、vol.15、2009年6月、49-54頁)