流域治水

水文データに関する不確実性について

木村ら(2017)は、水文・水資源学に関連する地表水流れの数値解析技術を学際的に俯瞰し、それらの特徴や現状の課題点についてとりまとめている。その中で各分野に共通する課題の一つとして、計算に用いる入力データの整備に関する問題があることを挙げてい…

最近の水文学関係のレビューなどについて

最近の水文学関係のレビューについて、下記の水文・水資源学会誌を読んでいる。 河村 明, 都市流域における洪水流出解析の現状と将来展望, 水文・水資源学会誌, 2018, 31 巻, 6 号, p. 451-466 近森 秀高, わが国の農業分野における水文・水資源研究の動向, …

流域治水における「ため池」について

流域治水では、ため池(あるいは複数の池によるため池群)による洪水調節の効果も注目されています。 ため池による洪水調節機能については、農業農村工学的からの研究を中心にいろいろな報告があります。 ところが灯台下暗しで、実は地元の名古屋市は、ため…

「地先の安全度マップ」(滋賀県における流域治水の取り組み)について

流域治水に関する先駆的な事例として、滋賀県の取り組みが挙げられます。 同県では、自宅などの自分が知りたい個所の浸水等に対する安全度を「地先の安全度マップ」として公開しています。 このマップは、県の防災情報マップの一つとなっており、さまざまな…

河川の洪水浸水想定区域(国土数値情報)の図化について

国や地方自治体で公表している河川の洪水想定区域が国土数値情報のGISデータとして入手できます。 国土数値情報 | 洪水浸水想定区域データ (イメージ) https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/img/A31-4.png[背景には地理院地図を利用] データの表示方…

インフラオープンデータのプラットフォーム的サイトについて

公共インフラ関係のオープンデータについて、プラットフォーム的なサービスを整理してみたいと思います。説明文は、各サービスのWEBサイトから引用(一部加筆等)しています。随時更新していきます。 国土交通データプラットフォーム国土に関するデータ、経…

流域治水とグリーンインフラ、それからオープンデータと電線

久しぶりに書きます。 最近、土木インフラの防災分野などで、キーワードとなっている流域治水とグリーンインフラ。 下記の記事などが勉強になります。 グリーンインフラと流域治水 滋賀県立大学 瀧准教授の資料(社会資本整備審議会・交通政策審議会環境部会…